ジャニーズから学ぶ”社会人が勉強をする”ということ

関ジャニ∞横山裕くんと大倉忠義くんが以前、番組の企画で高卒認定試験を取得して話題になりました。ふぉ~ゆ~の福田悠太くんも28歳の時にようやく普通自動車第一種免許を取得していじられネタの一つになっています。そして、最近はHey!Say!JUMPの薮宏太くんが、大学を卒業したこと話題になりました。

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わたしは28歳の時に、高卒認定試験と普通自動車第一種免許を取得しました。
この一行だけでいろいろ気になることはあると思いますが、わたしの人生については一旦置いておいて。今回は、ずっと書こう書こうと思っていた、「社会人が勉強するということ」について感じたことをつらつらと書こうかなと思います。(またボリューミーになってしまった)

 

高認も免許も簡単っしょwwww

この手のネタでよく見るのは「高認は4割取れれば合格するんだから簡単じゃん」とか「免許落ちるやつとかありえないでしょ(笑)」とか、挙句の果てには「やらせ」という根拠のない話。特に高認企画ではそういったものをたくさん見かけた。

大倉くんは当時29歳、福田くんは当時28歳の時にその資格を取得している。

大倉くんは番組の企画*1 で、頭を抱えて睡魔と闘いながら勉強している姿と、緊張しながら合格発表を待っている姿をみていて胸が張り裂けそうだった。合格した後の笑顔なんて、泣くわあんなん。好きな人補正が絶対にあったとは思うけど、とにかくすごいなって思ってみてた。

福田くんは自身のラジオで「ずっと取ろうと思ってたけど、なかなか大きい休みもなかったし、こないだ休みがあったもんで、この機会を逃したらもしかしたら取れないんじゃないかもしれないと思って、満を持していったよね。」と話している。

一方わたしは、高認は科目も少なかったこともあり1発で合格。運転免許は免許センターの学科試験は1回で済んだけれど、そもそも教習所を卒業するまでに半年以上かかってしまった。それよりなにより、追って彼らと同い歳で取得を出来たことが、好きな人との共通点…!みたいなテンションですごくうれしかった。(オタクってそういうとこあるよね??)

それと同時に彼らのことをめちゃくちゃ尊敬した。本当にすごいなって思った。それを見守っていた当時よりも、自分が取得できた時に改めてそれを思い知った。幸い、勉強自体は嫌いでないので、知識の習得自体はそこまで苦労はしなかった。取得したのでわかるけど、それぞれの試験自体の難易度はマジで低い。簡単。多分、時間さえあればほとんどの人が取れると思う。ただし問題は、その肝心な時間の捻出+モチベーション維持がとにかく大変ということだった

関ジャニ∞の二人は番組の企画で取得をしている。いってしまえば、仕事の一環である。確かに取得しやすい環境であるとは思う。でもその二人がその企画のために他の仕事を大幅にセーブしていたわけではなかったと思うし、現にコンサートツアーも行っていた。めちゃくちゃ忙しかったと思う。それでも、芸能人は台本を覚えたり、ダンスの振り写しがあったり、ボイスレッスンがあったり、仕事に向けた準備というものは普段からあるだろうから、その一環で取り組めるのかもしれないなとも思った。(もちろん大変だとは思うけど)

大体の人は、仕事には関係がない資格を通常の業務をしながら取ることになる。当たり前だけど、業務上の人たちは勉強していることなんて関係なく仕事を振ってくる。やっぱり一番大変なことは”自分の休息の時間を割いてまで勉強する習慣をつけなければならない。”ぶっちゃけただこれだけな気がする。当時のわたしは割と忙しくて、残業も平均で40~50時間近くて、業務中もべらべらしゃべってばかりで体力も神経も使う。おまけに職場まで片道1.5時間かかるところに住んでいて、帰ってきたらご飯も食べずに風呂入って寝るだけとかもザラにあった。おまけに体力に自信のないわたしは、わざわざ休みの日に机に向かってさあ勉強しよう!なんてとてもじゃないけど思えなかった。

 

劣等感は原動力

じゃあなんで資格を取ったのか。これは間違いなく劣等感以外の何物でもない

正直、ここまで骨のある仕事をさせてもらえていると学歴コンプとかもなくなりつつあるし、むしろ学歴関係ないって体現してるわたしカコイイみたいに調子に乗っていた時期も正直あった。でも、仕事すればするほど「勉強しないと上にいけないな」と痛感させられた。

そして、多くの人は学歴や経歴で人(むしろ人格)を判断する。ということも身に染みて分かった。以前、仕事で指導していた後輩が、学歴も申し分ないし(むしろ高学歴)、今まで勉強やスポーツなどたいていのことは苦労せずに出来ていたという子だった。しかし、業務はかなり苦労していて、彼からわたしはカリスマ的な存在として見られてしまっていた。あなたより数年早くこの業務に取り掛かっているんだから当たり前だよ、と励ましていたが、確かに仕事の覚えは壊滅的に悪かった。その原因は、プライドの高さとかいろいろあったんだけど、それよりもなによりも衝撃的だったのは、周りの人を役職や学歴とかで自分よりも上か下かで判断をすることだった。
たまたま彼と出身校の話になり、出身が同県だったこともあって、高校の話で盛り上がった。わたしは高校中退しているが、入学した学校の偏差値はそこそこ高かった。もちろんそのまま大学の話になるが、わたしは進学していない。とても悩んだけど、カリスマ的に仕事をしてると思っている人も、大したことないんだぜ的に励ませるかも…と軽い思いでゲロってしまった。それ以降、わたしの言うことを聞かなくなった。

「どこ大なんですか?」って会話力のない人ほど大体聞いてくる。世間話の一環なんだろうが「大体の人は大学に進学しているものだ」という固定観念。自分の人生を疑ってこなかったんだろうな、まあ恵まれた環境だったんだろうなっていう、あ、僻みです、すみません。でも、本当にそう。わたしはおかげで役職も経歴もそれ自体は尊敬するものにはなり得るけど、その人自身のパーソナルな何かをみる指標にはしていない。世の中にはいろんな事情をや思いを抱えた人がたくさんいるから、その人の人生を見たいと思っている。
でも、凹んだよ。こんだけ仕事こなしても、結果出しても結局学歴かよ。つーか大卒ってだけでこのくそほど仕事のデキない後輩と月給大して変わらないのおかしいだろ。 ふざけんなよ、と。

免許に関しては、持ってない人ってだけでなんかめんどくさそうな扱いをされることもあったりしたので。運転する人の苦労わかってないみたいな。

勉強のモチベーションはとにかく「なにくそ」っていう劣等感。これだった。

 

それでも学歴は大事。

わたしは人を見極める仕事をしている。
さっき「その人の人生をみたい」なんてかっこつけたことを言ったけど、現実はそうはいかない。全員に会って2時間話せたらいいけど、膨大な人数を裁くにはある程度学歴で判断(足切り)しなければいけない。自分でもとても矛盾しているなと思うけど、そうせざるを得ない。当たり前だけど時間は有限で、その中である程度の効率で仕事こなすための有用な手段が今のところそれなのだ。

学歴がなくても仕事にはありつけるが、とっても苦労をするし時間もかかるし選択肢も少ない。選択肢を増やす行動って本当に大事。それに、時間は有限なのだから、同じ選択を取るなら可能な限り少ない時間でたどり着けるほうがいいと思う。この日本では、大学ランクよりも、大学を卒業するか否かのほうが重要だと思う。だから「Fランいくくらいなら…」みたいなことは思わず、とりあえず大学に行ってほしい。猛烈に勉強したいことがあって進学している人のほうが少ないんだなって、この仕事をしていてとても思う。でも就職はちゃんとできているから。大学卒業見込みがないと、上がれる土俵がそもそも少ない。

関ジャニ∞の村上くんと丸山くんも以前ラジオで、こんなことを話していた。

「勉強できるか否かは関係がない。むしろ社会に出たら勉強できない人はたくさんいる。学歴は名刺みたいなもの。勉強できる人とそうでない人の両方いたら、きっとできる人のほうが早く覚えられるだろうと新しい仕事を任される。小学校卒業くらいと高卒だったら、高卒のほうが安パイだなって。悔しいけど知らない人からはそうみられてしまう。」(2013.9のレコメン!にて)

ほんとそれなあと思っていた矢先「俺らも大学とか行ってないから!やってない人間なりの考え方やから!」と畳みかけていて、それすらもほんとそれな、と。わたしもそちら側の人間なので。(笑)

 

日本の社会人は全然勉強しないらしい

総務省かなんかのデータで社会人の平均勉強時間は6分という衝撃的な数値がある。
この数字だけをみるとおよよって感じだけど、現実とそんなに乖離はない気がする。学生の時はみんな割と勉強をしているけど、仕事が始まると途端に勉強しなくなる。忙しいとか、方法がわからないとか、そもそも何を勉強したらよいのか、とか理由は様々ある。実際に「御社にはどんな研修制度がありますか?」「社員を育てる気はあるんですか?」って中途のそこそこな経験者にも聞かれる。まじで。「社会人は勉強じゃなくて仕事をする」と同時に「任されたことをやっていればお金がもらえる。それ以上のことをしてほしいならその環境は会社が用意しろ」と漠然と思っているのかなと思う。

参考:https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M101229/201403249279/_prw_PR1fl_46jC41NF.pdf

でもそんな会社は現実にほとんどない。仕事ができる人は大体なにかしらの勉強をしている。うちの会社の部長クラスも国家資格の勉強をちゃんとしているし、ちゃんと合格もしている。(そのクラスに行くと資格を取っても給与には反映されないが、もはやモチベーションは意地でしかないと言っていた)それに、学生の頃の勉強と大きく違うところは、内容によっては自分の収入に直結させることができることもある。即効性はなくても自分の身を助けることが多くあると思う。

みんなこんなに勉強していないということは、裏を返せばちょっと勉強するだけですぐに抜きんでることができるという、なんとも可能性無限大のわくわくする世の中なのである。

 

藪くんがもたらす希望は大きい

わたしは、仕事をするにあたって自分の発想力の限界を感じている。業務上の問題に気が付いても、最適解に導くための知識が少ないので自分でも納得のいかない選択肢ばかりが並ぶ。おまけに他者への説得力に欠ける。範囲の狭い行動しか取れないことがとてもジレンマ。だからわたしは経営学を学びたくて仕方がない。仕事をしながら大学を卒業することは今の会社に入る前から考えていたので、そのために高卒認定試験を取得した。

転職を考えることも多くなったけど、まずは大学を卒業することと、業務にかかわる資格をいくつか持ってからでないと、怖くてできないなと思う。もちろん、いまの会社にはとても感謝をしているし、その分がむしゃらに働いて結果を残し続けて会社に還元することをとにかくしている。でも、それをすればするほど、学歴と資格の重要性を思い知る。年収も、大きくはその2つ(+経験年数)で決まるなと痛感する。

でも、取り組むにあたって不安はあって、本当にやりきれるのかとか、やったところで本当に身になるのかとか。でもこれって、やらないと永久になくならない不安なんですよね。8年かかってもちゃんと大学を卒業した藪くんは本当にかっこいいと思うし、社会人大学通教組の人の大きな希望になると思う。少なくともわたしにはそうです。

国家資格の勉強を細々とだけど続けていて、いよいよ本腰いれないとな~と思っていた矢先にコロナウイルス感染症の影響で中止が決まりまして。まあ勉強時間長くとれると思えばいいか……とモチベーション維持に必死です。

 

 

なんかそんなつもり全然なかったのに結果的に自己啓発みたいな説教がましい内容になってしまった。ごめんなさい。自粛もあって家にいなきゃいけない時間が多い今の時期を逆手に取って、なんかしら始めて見るのもいいのではないかな~~と思って書いてみました。 

現に、わたしはこの週末に2記事も書きました。ひまかよ。ひまだよ。

 

 

余談として、17歳から仮免を取り最速で免許取得を目指していたふぉ~ゆ~の3人からしたら今の今まで取らなかった福田くんが謎だったようで。そんな彼らに対して「なんでその時期取らなかったかというのは、お金がないっていうのと。高いじゃん。」と冷静な口調で答える福田くんに何故か、好き…!と、お金がないことにすらときめいてしまう、お花畑炸裂オタク。それに加えて「今回だってローンだよ。組まないと無理だよ。」って言っていたので、どうか無金利であって…!と願ったわたしなのでした。(なんの話)

 

季節外れの大雪ですから、車の運転にはくれぐれも気を付けてください。

さて、勉強しよう!!

 

*1:関ジャニの仕分け∞