北山くんがEndless SHOCKのライバル役として帝国劇場の舞台に立った

表題でこの記事の8割方終わったようなもんです。ここからは蛇足を書きたいと思います。

昨年「自担がEndless SHOCKのライバル役に抜擢された」というブログを書こうと思って、たたき台を下書きに入れたまま公開のタイミングを失いました。

北山くんがSHOCKに出ることは北山担ならもちろんそうだと思うのですが、多分に漏れずわたしの中でもかなり大きなことでした。ずっと待ちわびていたような、オタクの戯言であってほしいような、そんな不思議な気持ち。

このツイートも内輪で話してたことを、とうとうTwitterでも書き出してしまった…っていう流れだったんですよ。このツイートをしたまさに1年後、2022/9/8に本当にライバル役をやってくれている北山くんを博多座で観ているなんて、夢にも思わないじゃん。人生っておもしろい。

博多座の振り返りはいろいろあるのですが、いつも楽しくみているSHOCKに北山くんが出ているなんて…!?というか久しぶりの本編楽しすぎな?制限ある中でどうにか本編やってくれた演出家天才だな??みたいなほんとお祭りみたいな気持ちだった。
以下にもまとめてある。


ヒロミツをみての感想は、「これまでなんとなく違和感があった部分を解消してくれたライバル」
例えば、ブロードウェイの街でドラムの人を入れたらおもしろいことができるんじゃないか?のくだりで「ライバルが増えるのが怖いんですか???」の煽り。コシオカ・マツザキとの仲の良さをずっと見せてくれていたおかげで、挑発というよりもじゃれあいの範疇なんだろうな、ってやっと思えるやり取りになっていたり。
だからこそ、リカに怒鳴る一連も突然怒って、周りもおいおいとたしなめながらも「周りが見えなくなったらおしまいだぞ」につながるんだよなあって思って。
普段からキレてるのかなって人だと「周りが見えなくなったらおしまいだぞ」の言葉もいつも言われててもおかしくないよなって思ってしまい。これまで、コウイチがすごく嫌なヤツに見えるところがあって、たぶん自分の中でそう見えてしまうことがずっと嫌だったんだところもあったと思う。(コウイチはそんなやつじゃないのに…みたいな意味で)

一方で光一担と見に行っていて、幕間中に「ヒロミツ何考えているかわからなくて怖い」という話になったので、むしろその感覚で合ってるんでは?って話をした。カンパニーのみんなには明かしていない葛藤を子供のころから抱えていて、誰にも話すこともなくやってきたけど、オンブロに行ったらとうとうやり方も行先も見失って、そんな中変わらずコウイチは輝いている。(ようにみえる)

ライバル役が誰であれ、本物の刀にすり替えるのはSHOWに携わるものとしてあり得ない冒涜行為だと思っているけど、ヒロミツと相対しているコウイチを見ていると、コウイチの不安や周りが見えなくなっている様子もわかりやすくなったなという印象があった。北山くんの演技だけでなくて、脚本や演出を変えた部分も影響しているとも思っています。

赤い髪は、そういう解釈か~~という感じで、実はそこまでハマらなかった。しかし、それ以外の解釈はバチバチにハマってしまった。ホテルに帰って、ちょうど無料公開されていたMyojoの10000字インタビューを読みなおして、「北山くんの言ってることライバルの抱えてるやつなんよ…」と10年近く前のインタビューなのにこの人ブレないんだなあと感心しながら読んでいました。北山くんのことが好きだからヒロミツのライバル像・解釈がハマったというより、なるべくしてなったという感覚。こういう解釈する人だからそもそも好きになっていたのかもしれないなって。そんなファンと宏光とのEternalを感じました。

しかし「帝劇で観たい!」って声が大きいのにはびっくりした。わたしはなぜか現実に起こりそうなことはあまり具体的な願望を持てないタイプで(SHOCKのライバル役も本当に起こるなんて思ってなかった)まあ、また観られる機会があったらうれしいなあくらいは思ったりはした。

しかし、後半に観に行った時のカーテンコールで「宏光(ヒロミツ)のEternalみたいなあ!!」って光ちゃんが話していて「僕がどうこうできないですけどwww」と返す北山くんのやり取りを見て、この人が公の場で口に出したということは、何らかの形で何かが出てきそうだな~とざわざわした気持ちでいた。

 

それが、半年後に帝国劇場で本編・EternalをWキャストで同時上演が本当に現実に起こるなんて夢にも思いませんでしたけど!!!

 

こうはツイートしたけどさ、こんなん戯言じゃん?博多座を見る前、むしろ勝利のEternalも千穐楽を迎えてない頃(Higher演出を変更したとき)で、まさか本当にこんなこと起こるわけないと思ってふざけてました、マジで光一さんの手のひらの上で愉快に踊っている。

 

運よく本編もEternalも観ることができた。
赤髪ではなく、黒髪。
髪の明るいコウイチ(例年比)と対になっているビジュアル……で光と陰のメタファーにしか見えなくって勝手にしんどくなっていた。殺陣とか太鼓とかの並びは特に。
Eternalはとってもつらかった。北山くんがライバルかどうか関係なく、脚本とまだ仲良くなれていないのも多分にしてある。3年オーナーの劇場に立ったくらいでコウイチの背負っていたものなんてわかるわけないじゃん。って思ってしまうし、ヒロミツほんとに顔向けできなかったの!?それなのに3年ぽっちで顔見せられるとかほんとか!?って。ヒロミツのライバル象のおかげでよけいにそう思っちゃう。
本物の刀をコウイチが抜いた時に、その姿を見て泣いているヒロミツが、3年でああなるとはわたしには思えなかったよ…

---ここからは6/7の21:00以降に書いています。

 

今年の感想をもっとたくさん書きたかったけど、状況が一変してしまったのでバイアスなしには書けなくなってしまった。けど書いておこうかな…雑多に。

まず、編曲が変わっていた、よね!?特にギター・ベース、ドラム、キーボードがパワーアップしていた印象だった。サントラくれ~~~~!!!ラダーフライングのFlying2の太鼓も変わっていたと認識している。サントラくれ~~~~~~~!!!!!!MOVE ONも成熟してきているな~~~と思った。ショウリのMOVE ON観たかったな…サントラ()
脚本(セリフ)も微妙に変わっていたりした。わかりやすくなっていたけど、幕間の「わたしは…!なにがあってもコウイチについていくから」のあとに「それしかわかんないし…」って言っていた気がするのだけど、なくなっていた。あれはコウイチとライバルを突き落とすかなりなセリフだと思っていたんだけどなあ。

北山くんに関しては、とにかく歌もダンスもセリフ回しもパワーアップしていた。特に歌はちょっと気になる点が多かったけど、今回はほとんどなかった。
ダンスはもともと早取りで踊る人だなって思ってたけど、なんとかそろっていて。特に夢幻のターンは目視で合わせに行ってる感じがよかったなあ。
8連太鼓の表情はなかなかやばかったですね。最後のニヤリとする感じは変な声出そうになりました。北山宏光ヒェ~~~~~~
そして隙あらばコシオカといちゃこらしてて楽しそうだった。本当に昔から一緒だったような。というか、ふぉ~ゆ~とは、そうだったよね。ってしみじみしちゃうよね。

正直、自分の最後の観劇では、ある意味腹を括って観ていた。不純かもしれないけど、本当に最後になってしまうかもしれないという気持ちでみていた。彼が華麗に躍る姿の記憶は、”夜の海”が最後である。

 

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4月26日に北山くんが退所の方向である旨の報道があった。
最近は報道されればほぼ確みたいな感じだったからある程度の覚悟はした。けど、さすがにSHOCK終わるまでは明言しないだろうとも思っていた。裏を返せば、SHOCKがある意味の一区切りになってしまう、ということ。
24時間テレビの時のそうだったけど、先輩や後輩と絡むお仕事でこのパターンになるの、本当に最悪だな~~って思う。(なにより今回は相手のファンが界隈でも最上級にやっかいである。)

ふと、昨年の博多座の時期に掲載されたTVガイドPersonのインタビューを思い出した。

”SHOCKに出たかった”という人たちの集まり。ちょっとサボっちゃおうなんて考える人は誰一人としていないし、どんな大変な作業でも、面倒だと思う人もいない。不純物がない。~略~何かを作り上げるとか、エンターテイメントを届けるって、本来そういうことだよなって改めて感じて、すごく感動する。そうだよな、こうあるべきだよなって(意訳)

このインタビューは北山くんのキャリア感にも突っ込んでくれていたのでとっても印象に残っている。(博多座の帰りの飛行機で読んだからなおさら心に残っているというのもあるかも。)そのなかでも上記のくだりは強烈だった。
SHOCKってそれほどものすごい現場なんだろうと想像するし、それを改めて体感した北山くんは、普段どんな環境でどんな想いでお仕事をしているんだろうか、と。

今年のパンフレットで「SHOCKをやって人生観が変わった」と語っている北山くん。

千穐楽の挨拶で「自分の考え方も変えてしまうくらいのエネルギーをがある作品」と言っていた北山くん。

きっと自分が強くそう感じたからこその言葉なんだと思う。

 

個人的には、とっても哀しくてとっても淋しい選択をされてしまった。できることなら選んでほしくなかった。けど、でも、それはおたくの宿命でもある。「わたしたちは現実を受け入れなくちゃいけないの」と心の中でリカが前を向かせてくれる。
光ちゃんが前々から声は上がっていたものの、大抜擢してくれたこと。「ヒロミツのEternalも観たい」と思ってくれたこと、そして翌年に実現させてくれたこと。

なにより、SHOCKに立つ北山くんを見て何度も何度も「北山くんを好きになってよかったな」って思わせてくれた。
本当にありがとう。北山くんは最高のアイドルです。

「前に進むとは、どういうことなのか。」

 

あなたにとってのShow must go on、走り続ける意味ってなんでしょう?