ドラマ「快感インストール」について想うこと

とりあえず思うがままに書いているので、語尾がごっちゃになっていたり支離滅裂だったりします。わたし一個人の感想です。ご了承ください。

 

後日談を書いています。

cbkcbkcbk.hatenablog.com


玉森くん・宮田くんのドラマ「BE LOVE」はかなり話題で盛り上がっていました。dTVやるなと。思っていました、この時までは。dTVで配信されたドラマ「快感インストール」はキスマイ担でなくてもタイトルを見かけたことがある人も多いと思います。なんてったってしっかり炎上していましたから。

作品概要
快感インストール
主演:二階堂高嗣
出演:北山宏光、浅川梨奈、いとうあさこ
原案:北山宏光
脚本:山田能龍(山田ジャパン)
https://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/j0003000

BE LOVE
主演・監修:玉森裕太宮田俊哉
脚本・監督:諏訪雅(ヨーロッパ企画)
https://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/j0002000?cnt=ot000135


キスマイの楽曲をモチーフにメンバーのドラマを作るというコンセプトで始まった企画だった(気がする)。BE LOVEの時は盛り上がったのに何故快感インストールは炎上したのか?わたしもなぜここまで複雑な想いを抱えているのか?ここに吐露すると同時に整理が出来てたらいいなと思っています。

まず、本作は予告が公開されるや否やどんどん燃え盛っていった。(予告を貼っておきますが、お色気要素等あるので気を付けてくださいね。)

youtu.be


「観てからでないと何も言えない」という方ももちろんいましたが、そういう方々も、諸手を挙げて喜んでいるわけではなかったんだと思います。わたしはそうでした。観てみないとわかんないけど、とってもワクワクしたかというと、そういうわけでもない。というか、この周りの反応見る限り不安しかない。って感じでした。

この不安は的中してしまい、どんどん拡散されていき、通常キスマイのことなんて気にも留めないであろう層も配信反対のタグを使って発信するほど、ことが大きくなっていました。

また、もう一つ問題なのは「原案:北山宏光」です。初めは「北山くん欲求不満www?」とか「そんなにモテたかったwww?」とかまあ草生やせるくらいのツッコミだったのが、だんだんことが大きくなるにつれて「ジェンダーの教育どうなってるんだ?」とか「こういうドラマやりたいならメンバー主演じゃなくて自分でやれ」とか「こんな内容3年間も温めてきたわけ?」とか「変なこと言いだすメンバーを止める大人はいなかったのか?」とか「二階堂くんがほんとうにかわいそう」とか。どれも気持ちがわかるなと思えてしまうからこそ、とっても苦しかったです。観た後の感想も「あの台詞、本当に信じられない」とか「女性蔑視もいいとこ」といわれてしまい、あくまで脚本は北山くんじゃない人が書いたんだけどな…と思いつつも、そんな区別関係なく嫌悪感を抱かれてしまっていることの表れなのかなと思いました。

予告だけでも、本編を見ても。人によってはかなりしんどいものがあるなと感じました。「アイドルがエッチなドラマに出ている」「キスシーンがある」のではなく、ジェンダーや性被害、それらに限らずいろんな事柄で悩んでいる人が躊躇う内容であったことは間違いがないと思うのです。わたしはフェミニストとまではいかないですけど、ジェンダーや男女に関することは日ごろ考えている方だと思います。性被害にもあった経験があり、弁護士を立てて戦った経験もあります。(その話はまた今度!)センシティブな内容を扱う割に、受け手に対するケアが雑すぎたので炎上したんではないか?というのは、強く感じました。

結果、作品は最終話まで無事配信され、現在も視聴可能です。

わたしもちゃんと見ました。「見ないとわからない」とおもったからです。でも結局、観てもわかりませんでした。ここからは個人的な感想や想いの吐露です。

まず。一つ目。
美しくない」というのが率直な感想。
BE LOVEは世界観・ビジュアル含めてとてもきれいで美しかった。非現実的だった。ファンタジー。でも、本作は妙にリアリティがあってそれが嫌悪感を引き起こす要因になったなって思った。少なくともわたしはそう思った。快感をインストールする能力自体は十分非現実的だけど、それ以外は我々が過ごしている状況にかなり近づけている意図を感じた。ノリが少年漫画だなって思ったんだけど、少年漫画のノリでもアイドルに求められるのは美しさの部分なんじゃない?と思ってしまう。

なにも決めつけてはいないつもりだけど、ブロマンスにここまで女性は必要あったのかな?って思った。むしろ、タカが一浪した原因の出来事*1をドラマにしてくれた方がよっぽど綺麗なブロマンスだと思った。一方で、アイドルのドラマという固定観念を破壊したかったんだろうなとも思うから、敢えてのH路線なんだと捉えることもできるよな、と思ったんだけど、やっぱり美しくないんだよな…これに尽きる。

二つ目に「制作陣含めた公式に対する違和感
第1弾のBE LOVEとどうしても比較してしまうのですが、予告公開から1話目の先行配信まで、公式Twitterがほぼしんでいた。12/3先行配信、12/4本配信開始なのに、11/30を境にツイートがなく、12/13に再開をしている。いろいろ大人の事情があったんだろうなと察しないほうが無理がある。でも何事もなかったかのように最終回まではツイートをしてくれていた。復活後は中の人変わったんかなってくらいメッセージ動画の投稿に力を入れていましたけれど。
二階堂くん、北山くんも個人ブログで「いろいろあるのは聞いたよ」というニュアンスで発信していることから、炎上していることは認識していたんだとは思う。ただ、二人の投稿を読むと、炎上した事実は認識していたが「なぜ炎上しているのか」までは至っていないのかな?と感じてしまった。「アイドルなのにエッチなドラマにでるなんて…」「キスシーンなんて…」くらいだろうか。「もじもじしてるならみちゃいなよw」とか「賛否あるのはわかるけど観てほしい」というニュアンスで書かれていたのを読んで「踏み絵じゃん」と思ってしまった。自分たちが全力で作った作品を「観てほしい」という想いがあることは分かる。それに、2人のものづくりの真剣さは、ちゃんと応援してきたんだからわかってるつもり。だからこそ、つらい。これをみない選択肢を取ったおたくは置いてかれるのか?見られない十字架を背負ってキスマイを応援続けないといけないのか?ふるいにかけてるつもりか? そうじゃないなら、せめて、見られない・見たくない人たちへ優しい一言がほしかった。それか、なーーーんにも言わないでほしかった。エゴなのはわかってる、分かってるけど。

この作品に限って言えば、観たくなきゃ観なきゃいいで終われる。でも、北山担・二階堂担、ひいてはキスマイ担を続けるにあたっては、突き放された感覚を持っても不思議じゃないと思う。「観ても観なくてもいいよ。無理しないで。もちろん観てほしいけどね」くらいのスタンスでいてくれたら「ごめんね…」と言えたけど「いいからみなよ!みないとわかんないよ!」って言われちゃったら、しかも本人から。やっぱり堪えるし、嫌悪感を抱く人がいても仕方ないかなと思った。

わたしはちゃんと観たよ、観た。観たけど。一度色のついた眼鏡は外すことが出来なかった。いい作品だとは思ったけど、もうちょっとやりかたあったんじゃないかな、とはやっぱり思ってしまったよ。受け手としての素直さを欠いてしまったことがとても残念だった。

北山担としては「原案」ってとこは触れざるを得ないところなんですが、申し訳ないことに関連のインタビューをほぼ読んでいなくて、そもそもどこからどこまでが原案なのかが分かっていないんですよね。「メンバーでドラマを撮りたい」なのか「学園モノ」なのか「親友同士の学生が童貞捨てる話」なのか「おっぱい触ったら新しい力を手に入れられる」なのか、何なのか。考えたらキリがないんですよね。ということはどうとでも捉えられてしまうということでもあって。北山くんのことだから、なんかしら考えてるんだろうとは思うけど、今回ばかりはさっぱりわからないです。

キスマイで言えば、千賀くんのオネエいじりとか、ミュージックソンで謝らないといけなくなったりとか、ひやひやすることがあったり、一方、本人たちに対しても”男ってこれだからだめだよね”とぼろくそに言われまくる企画があったり、あまり平和でない流れになることが割とある。それでも、個人的には7人同士が仲良くやってくれているなってなんの疑いも持たず思うことが出来ればきっと気にしないんだけど、なんか、そうでもないのかなって憶測を呼んでしまう場面もある。だから、キスマイを応援するのって本当に体力と精神力が必要だな~~~~って思う。不遇とかそういうこととは違う、また別のエネルギーを要するなって。ライブパフォーマンスは本当に最高で、本気で国立目指してほしいなって思うんだけど、心のどこかでこのまま大きくなっていって大丈夫かな?影響力が大きくなっていくって怖いな、とも思ってしまう。あと、自分の好きな人たちが悪く言われている世の中は、純粋にとてもつらい。

ドラマの話からは離れてしまったけど、こんなこともあって、自分の心の感度が戻るまで、別のところでひっそりとしていようかなと思います。降りようとは思っていないから、すこしお休みするね。1月のコンサートDVDも楽しみにしています。もし別のところでのひっそりを見守ってくださる方がいたらお知らせください。こちらからこっそりご連絡します。

2020年のうちに書けてよかった。好きな人のこと、こんなに書きたくなかったけど、書かなかったらきっと嫌いになってたかもしれないから。

 

Kis-My-Ft2のさらなる活躍を願って。

*1:タカ(二階堂高嗣)は高校生の時にカズマ(北山宏光)の起こした暴力事件を庇い一浪したという設定